「NEWS!」 広域電鉄線 延長開業!特別編 〜 空港鉄道・A'REXに試乗
2007.3 韓国の空港アクセス鉄道が開業します!
Special Thanks to 201系このページは韓国の鉄道ファン、201系様より頂いた写真で構成しています。This page is copyright by 201系 2007.3.11
長年工事中だった空港鉄道(A'REX)の第一段階、仁川国際空港〜金浦空港間が2007年3月末を目標に開業します。空港鉄道鰍ナは開業に先駆け試乗会を開催。1時間に5本の各駅停車(一般列車)と毎時00分始発の特急(直通列車)の2本建てでの運転が予定されています。A'REXは従来の広域電鉄・地下鉄網と独立した料金体系を持っているため、金浦空港などの接続駅では一度改札を出て切符を買い直す必要があります。
試乗会には多くの関係者や希望申請をした市民などが参加しました。(右下)試乗を控えて金浦空港駅内でオリエンテーションが行われます。(左下)金浦空港駅は5号線との接続があるため、ソウル都市鉄道公社の社長も現場を視察に来ました。
いよいよ試乗開始です。明るい改札口も新しい鉄道の雰囲気が満載です☆
空港鉄道金浦空港駅の駅長さん直々に改札機や切符販売機の説明があります。空港鉄道の乗車券は大田地下鉄等でも採用されている電子トークンをカード大にした電子カード方式。乗車時は切符を改札にタッチして下車時は改札機に有る投入口に入れます。ちなみにプリペイドカードや定期券の予定は当面無いそうです。
試乗会参加の一行はエスカレーターでホームへ向かいます。各駅停車である一般列車は地下3階、ノンストップである直通列車は地下4階とホームの階を変えています。ちなみに地下3階は現在工事中の地下鉄9号線も発着します。空港鉄道は首都圏電鉄網とは料金体系を別にしていますので、改札によって隔たれています。
試運転列車出発〜!
いよいよ出発です。まずは一般列車にて仁川国際空港駅を目指します。
一般列車の車内は光州や釜山3号線などの地下鉄車両に似た構成ですが、車両限界が大きく取られた分、車体は幾分ゆったりしています。
列車は各駅に停車して行きます。空港鉄道では全駅にスクリーンドアが設置されています。(左上)桂陽駅付近では延伸接続する仁川1号線の電車も試運転中でした。
列車は所要33分で仁川国際空港駅に到着。屋根の高いホームは斬新なデザインです。
仁川国際空港駅は旅客ターミナルの向かいにある仁川空港交通センターの地下に位置し、エスカレーターとピープルムーバーで旅客ターミナルと直結します。
交通センターにあるPMS(ピープルムーバーシステム)の線路。A'REX駅と空港ターミナルを結びます。仁川国際空港ではこの他にIAT(Intra Airport Transit)現在第1ターミナルと搭乗塔Aの間を結ぶシャトル(空港内軽電鉄)を建設中です。シャトルはゴムタイヤの自動運転で、成田空港や関西空港、台北空港にあるような物になるようです。開業目標は2008年11月。
帰路は直通列車で一気に金浦空港駅へと帰ります。直通は日本で言う「空港特急」のようなニュアンスで、毎時00分発の1時間ヘッド、仁川国際空港駅から金浦空港駅までをノンストップの28分で結びます。
直通列車の車内です。車内はKTX一般室と逆向きの固定配置で、車両中央からそれぞれの座席が車端を向くような配置です。なお、シートは固定され、方向転換しません。
A'REXの直通電車
韓国では久々となる優等電動車、A'REXの直通列車。6両編成、IGBT-VVVFを積んだ電車は韓国ロテム社製。ソウル駅までの第2期工事区間が開業した際は8両編成化が予定されています。また、A'REXソウル駅開業時はCATの設置が予定されており、ソウル駅でチェックインした乗客の荷物を運ぶため、荷物室が設置されています。
車内を観察します。車両の一部には「単独席」なる1人掛けの座席もあります。(右下)車内のLED案内装置は日本語にも対応。
28分の旅が終わり列車はあっという間に金浦空港駅へ帰ってきました。直通列車は2ドアのため、4ドア対応のスクリーンドアはドアに位置しない一部が開かないようになっています。
今までは道路に頼っていた仁川国際空港へのアクセス。2007年3月、いよいよ鉄道によるアクセスが開始されます。速達性、定時性を最大限に発揮できる鉄道は我々外国人旅行者にも利用しやすい交通機関です。現在の工事区間開通によるソウル駅乗り入れが実現すると更にその利便性が期待されます。
空港鉄道試乗会の貴重な写真を提供頂いた201系様には心から感謝申し上げます!
Thanks so much! Gamsa-Hamnida!