「韓国」ソウルメトロ・地下鉄3号線にイソウロウ〜第二部 漢江を越えて〜
↑玉水駅で並んだGECチョッパー車。洗練されたスタイルは欧州の地下鉄を思わせます。
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駅名/Station
乗換/Transfer
玉水Oksu
韓国鉄道公社龍山〜徳沼電鉄線
二村・龍山 方面往十里・清涼里・徳沼 方面
KORAIL Yongsan-Deokso Line
for Ichon・YongsanWangsimni・Cheongnyangni・Deokso
漢江の畔に位置する玉水駅は最近延伸した「龍山〜徳沼電鉄(京元電鉄線+中央線)」との接続駅です。漢江沿いに走る龍山〜徳沼電鉄の上に3号線ホームがあり、駅を出るとすぐに東湖鉄橋で漢江を渡る構造になっています。
列車は玉水駅を出発します。3号線のラインカラーに塗られた東湖鉄橋で漢江の天空へと踏み出します。
この日は朝からソウル地域に豪雨注意報予備特報(大雨注意報発令予告)が出された雨の一日。しとしとと降る雨の中、列車は東湖鉄橋を渡り行きます。
併走する道路(東湖路)の車を追い抜きながら列車は漢江の南岸に到達。すぐに地下区間へと入ります。
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狎鴎亭Apgujeong
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新沙Sinsa
列車は漢江でもオシャレの街、狎鴎亭、新沙駅へと続きます。
運転士さんの手元。戸閉めのランプ点灯と車掌さんからの発車ブザーを確認し、ブレーキを緩解、静かにマスコンを動かすと、列車はスムーズに動き出します。
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蚕院Jamwon
列車は快適に江南の地下を走ります。蚕院駅(5番)を越えて、高速ターミナル駅へと接近します。
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高速ターミネルExpress Bus Terminal
都市鉄道公社 7号線
建大入口・長岩 方面大林・温水 方面
SMRT LINE 7
for Konkuk Univ.・JangamDaerim・Onsu
高速ターミナル駅に進入します。韓国各地へ向かう高速バスの1大ターミナルと地下鉄7号線が接続しており、多くの乗降客があります。
韓国は日本以上に高速バスが発達しており、KORAILの駅からも距離のある江南地区では地方アクセスは鉄道に代わりべくバスターミナルが充実しています。3号線の高速ターミナル駅もニュアンス的には長距離列車駅に接続する地下ソウル駅や地下清涼里駅に近いものがあります。(左下) 高速バスターミナルは韓国全土から夜遅くまで発着する多くの長距離バスで賑わっています。
列車は高速ターミナル駅を出発し、2回目の2号線接続駅、教大駅に差し掛かります。
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教大Seoul Nat'l Univ.of Education
ソウルメトロ 2号線
江南・宣陵・蚕室 方面瑞草・舎堂・新道林 方面
Seoul Metro LINE 2
for Gangnam・Seolleung・Jamsil Seocho・Sadang・Sindorim
教大駅は高速ターミナル駅と共に3号線江南地区のターミナル駅になっており、駅は一日中多くの乗降客で賑わっています。
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南部ターミナルNambu Bus Terminal
教大駅を出発した列車は江南のもう1つのバスターミナル、南部ターミナル駅に到着します(7,8番)。地下鉄とバスの連絡の他にコンサートホール等も多い芸術の街でもあります。
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良才Yangjae
列車は東に進路を変え、南部循環路の真下を走ります。程なく瑞草区庁(区役所)のある良才駅に到着。
駅停車中に運転室を観察します。スクリーンドアの設置や、将来のATO設置準備等の関係で様々な電子機器が設置されています。
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メボンMaebong
大化行き電車と地下ですれ違い、メボン駅に進入します。
メボン駅〜道谷駅
この辺りから車内の混雑も収まり、列車は盆唐線との接続駅、道谷駅に到着します。
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道谷Dogok
韓国鉄道公社 盆唐線
宣陵・ハンティ 方面九龍・開浦洞 方面
KORAIL Bundang Line
for Seolleung・HantiGuryong・Gaepo-dong
道谷駅の風景
道谷駅は2003年の盆唐線延伸時に接続駅となりました。(右下) 盆唐線を走るKORAIL所属の電車。赤とオレンジのラインであった従来車もラインカラーの黄色に塗られ、マニアの間で「レモン味VVVF」と呼ばれます。
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大峙Daechi
道谷駅を出発した列車は留置線を過ぎて大峙駅(6〜9番)へと到着します。
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鶴ヨウルHangnyeoul
列車は快走し、鶴ヨウル(鶴ニョウル)駅に差し掛かります。(3番) 最近の車両に設置された携帯電話充電器。充電は有料で、T-Monayもしくは国民カードにて料金支払い決済を行い充電が可能です。(*多くの方よりご指摘と情報をいただきました。ありがとうございます)
TOPICS3号線を走る広告列車
2006年から4月から3ヶ月間、3号線に1編成まるごと広告車両とした編成が登場しました。健康食品メーカーのもので、外装の広告をはじめ、車内は広告とミニギャラリーになっています。
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テチョンDaecheong
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逸院Ilwon
列車は江南区でも住宅地のテチョン駅(4〜6番)、逸院駅(9番)と走ります。
一山線の大化からの旅もあと1駅。列車は最後の停車駅、水西駅を目指して走ります。
逸院駅を出発した列車は最後の一駅を走ります。
列車は複線の地下トンネルを軽やかに駆け行きます。
あと1駅。列車は着実に終着駅へと近づいて行きます。
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水西Suseo
大母山入口・開浦洞 方面牡丹・宝亭 方面
for Daemosan・Gaepo-dongMoran・Bojeong
一山線・大化駅を出発してから90分、進路の先には終着駅、水西駅の明かりが見えて来ました。
大化からの3251列車は定時で水西駅のホームにゆっくりと入ります。
水西駅は3号線の終着駅と共に、盆唐線との2回目の接続駅です。この地域はかつて西の方に漢江の水が流れると言うことで水西と呼ばれているそうです。(右上) 到着ホームの行き先案内板
先発 当駅終着 行次発 回送 行
いかにも終着駅らしいです^^;;
紙[木丑]駅から3号線を1時間掛けて乗務した運転士さん。35.2Km、30駅、混雑するホームや雨の降る鉄橋など難しい運転条件にも関わらず、定刻で安全に列車を運転する苦労は並大抵ではありません。運転士さんはこのあと折り返し3308列車で水西駅→舊把撥駅→回送列車で紙[木丑]車両基地に入庫して乗務を終えます。
水西に終着した3251列車はしばらく停車後、そのまま入庫線へと引き上げます。(2番) またまた列車番号表示セットのお手伝い。今回はバッチリですv(^^)(6,7番) 右手に水西車両基地への入出庫線が分かれます。盆唐線の新車搬入時もこの線路で水西基地を経由して盆唐線に入ります。(9番) 正真正銘の3号線終端部分
停止位置に停車後、てきぱきと方向転換を行います。列車密度の高い3号線は方向転換の時間も少ないので、迅速・正確な作業が必要です。
方向転換の準備完了とほぼ同時に入換信号が点灯。水西発舊把撥行き3308列車として水西駅上りホームへ向かいます。
列車はゆっくりと水西駅ホームへと入線します。始発駅ながら乗換駅ゆえにホームには多くの乗客が待っています。運転士さんは慎重にブレーキ操作を行いながら列車を所定位置に停止させます。
ドアが開き、多くの乗客が乗り込み、列車は再び3号線を北上し、舊把撥を目指します。今回のイソウロウはここまで。
出発準備に忙しい運転士さんにお礼を言って、3308列車を見送ります。程なくドアが閉まり、列車は水西駅をあとにします。この先、舊把撥まで安全運転を願っています〜!
ソウルの街を縦横無尽に走る地下鉄。その中でもヨーロッパスタイルの電車の行き交う3号線はアジアな中にヨーロッパの雰囲気が光る異色の路線です。トングリや初抵抗車にも負けない強烈なアピールを持ったこの電車がソウルの地下鉄の名物電車として末永く活躍する事を願いつつ、水西駅を後にした…
イソウロウ日時2006年5月