「韓国」夜の広域電鉄にイソウロウ

〜第3部 前編 “夜のソウル編”〜



地下鉄で楽しむソウルのナイトクルーズ☆


↑日本スタイルの電車は林立するマンションを背景に夜の都心を目指します。
 

今回の出発地、京元電鉄線 城北駅

 

前作から3年振り、第3弾となった「夜の電鉄」シリーズ。今回は第1部で京仁急行として素晴らしい走りを見せた中抵抗電車を再びパートナーに迎え、夜のソウルを縦断し、沿線の庶民グルメをつまみ食いしながら韓国屈指の港町、仁川を目指します。

今回の出発地はソウル東北部のターミナルの1つ、城北駅。春川を目指す京春線の分岐駅であると共に、セメントや自動車などの貨物ターミナルでもあります。また、駅の近くには城北電動車乗務事務所があり、京元電鉄線〜ソウルメトロ1号線系統および龍山〜徳沼電鉄の運転拠点となっています。
 

20時05分、いよいよ搭乗!

119

駅名/Station

乗換/Transfer

城北
Seongbuk

※京春線(長距離線)連絡駅

 

今回は城北電動車乗務事務所の職員さんを始め、多くの方々の多大なご協力を頂き、イソウロウが実現しました。

イソウロウ30分前の夜7時半、お世話になる運転士(機関士)さんと事務所で挨拶後、城北駅の橋上改札近くの待機室(左上)で列車を待ちます。

今回イソウロウする列車は城北20時05分発の電動K269列車。この日は中抵抗電車にての運用です。

(左下)待つ事30分、いよいよ我々の乗る電車がホームへと滑り込んできました。「ジャパニーズ・スタイル」中抵抗電車です。


最近の中抵抗電車

 

前作から3年、最近の中抵抗電車は行き先表示のLED化、内装の不燃化工事、塗色の新CIへの塗り替えと様々な改造が進んでいます。

(左上) 出入り口上にある路線案内図。京元電鉄延伸区間(下半分辺り)をステッカー貼り付けにより対応しています。


(右下) 最近は中抵抗電車も新CI塗色が進み、トングリや3ドゥリ(角ばった初期型5000系の愛称)のような3VF電車に準じた塗色となっています。

電動K269列車、城北出発

 

いよいよ運転室にイソウロウです。30秒の停車時間に素早く引継ぎと準備を済ませ、電車を発車させます。客室に居ると何事も無かったかのように定刻に発車する電車。手早いけど安全にぬかりないプロの業が活きています。
 

ダイヤをチェック!

 

今回の電動K269列車は京元電鉄線の州内駅からここ城北駅(20:05発)を経由して、仁川に行く各駅停車の電車です。終点仁川駅には21時41分に到着します。電動K269列車の「電動」は電鉄線電車を意味します。京元電鉄線は京春線などの長距離線と線路を併用しているため、無線交信などの際に混同しないように長距離列車である無窮花號などは「鉄道OOO列車」と列車番号の頭に「鉄道」を付けます。
かつてのEEC(9900系電車)が走っていた時代、九老の車両基地から清涼里まで回送される際、EECは電動車(電車)でありながら、長距離列車であったため列車番号は「電動」ではなく「鉄道」を名乗り、京釜/京元電鉄線を走りました。

話を戻してK269列車の「K」は韓国鉄道公社(Korail)の車両とスタッフで走らせる列車という種別です。ソウルメトロの車両とスタッフで運転する場合は列車番号の頭に「S」が付きます。なお、韓国の相互乗り入れは事業体が異なっても運転士さんは交代せず、他社線内も通して乗務します。その為、ソウルメトロ所属の運転士さんは自社線である1号線内より他社線の乗務区間のほうが3倍ほどの距離になり、韓国鉄道公社所属の一山線の運転士さんは、乗り入れ区間である3号線の乗務距離が自社線である一山線の2倍近くになります。

今回イソウロウさせていただいた運転士さんはソウルメトロ1号線区間も含み通しで仁川まで乗務、折り返しのK290列車に乗務で朱安まで戻り休憩。約1時間後、K308列車に朱安から乗務し、来た道を戻って城北へ帰りこの日の乗務は終了です。
 

電車は走る

 

電車は静かに城北駅を出発し、都心を目指します。

K269列車は回基からソウルメトロ1号線に乗り入れ、地下鉄区間を走ります。そしてソウル駅を過ぎると京釜線(第2本線)に入り、九老からは京仁線(第2本線)で仁川へと向かいます。

城北から仁川までの走行距離は52.1km。途中42駅を各駅に停車し、1時間36分で走破します。 

石渓〜新里門

120

駅名/Station

乗換/Transfer

石渓
Seokgye

都市鉄道公社 6号線

泰陵入口・烽火山 方面
高麗大・東廟前 方面

 SMRT   LINE 6

for Taereung・Bonghwasan
Korea Univ.・Dongmyo

121

駅名/Station

乗換/Transfer

新里門
Sinimun

 

 

電車は最初の停車駅、石渓駅に到着します。(1,2番)

(4,5番) 石渓駅を過ぎると左手には電車区である里門電動車事務所に沿って走ります。ここには京仁線や中央線系統(龍山〜徳沼電鉄)の電車が休息します。
(6,7番) 電車区と別れるとすぐに新里門駅に到着。ホームがカーブになっており、慎重に停車します。
 

外大アプ駅〜回基駅

122

駅名/Station

乗換/Transfer

外大アプ
Hankuk Univ.
of Foreign Studies

 

電車は外大アプ(3番)、回基(8,9番)と停車して行きます。外大アプの「アプ」とは「〜前」のような意味。日本式に言うと「韓国外大前」の様なニュアンスです。

(4、6番) 外大アプ〜回基の間には「徽慶4踏切(4番)」「徽慶3踏切(6番)」の2つの踏切があり、さながら日本の私鉄沿線にあるような光景が見られます。外大アプ駅に近い方の徽慶4踏切は現在立体交差の工事中。この姿が見られるのもあと少しです。
 

回基駅

123

駅名/Station

乗換/Transfer

回基
Hoegi

韓国鉄道公社
龍山〜徳沼電鉄

忘憂・徳沼 方面
往十里・玉水・龍山 方面

 KORAIL  
JUNGANG LINE
(Yongsan-Deokso)

for Mangu・Deokso
Wangsimni・Oksu・Yongsan

 

回基駅は2005年の中央線電鉄化開業を機に、移転と共に島式ホーム2面の乗換駅へと生まれ変わりました。

 

回基駅出発〜地下鉄を目指す

 

電車は回基駅を出発。ここからソウルメトロ1号線に乗り入れて都心の地下を駆けます。

(6番) 2つ並んだ場内信号。右が地下清涼里駅へ行く1号線乗り入れ電車用、左が地上清涼里です。地上清涼里用は京春線列車や里門電車区から地上清涼里へ回送する徳沼電鉄の電車などが使用します。
 


地下へ入る〜交直セクション!

 

京元電鉄線や京釜電鉄線などの鉄道公社の地上区間は架線電圧が交流25000V、ソウルメトロ管轄の地下鉄1号線は直流1500Vと違います。その為、京元電鉄線から1号線に乗り入れるすべての列車は走りながら電源を切り替える必要があります。それがここ交直セクション。電車は地下へ降りる下り坂を惰行しながら交流電源から直流電源へと切替作業を行います。

地下へのトンネルが見えて来ました。進行現示の信号機の上には縦長六角形に赤白のストライプ、日本と同じ「交直デッドセクション(死区間)」の標識が見えます。


交直切り替え

 

セクションの手前で運転席には「列車は死区間を走っています」と自動アナウンス放送が鳴り響きます。

(2番) 下り坂の手前で列車は30km/h程度まで減速を行い、切替に備えます。
(3,4番) 「交流」に位置している切替スイッチを「直流」に切替ます。
(5番) 電車の車内も非常灯だけとなり、照明が暗くなります。
(7〜9番) 死区間通過後、電圧の復帰を確認。直流電圧が通電して各部が復帰したことを表示灯で確認して切替完了。車内の照明も自動で復活します。
 

地下清涼里駅

124

駅名/Station

乗換/Transfer

清涼里(地下)
Cheongnyangni

 

電車は坂を下り地下区間へ入りました。ここからはソウルメトロ1号線になります。右手に留置線を横切って最初の駅、地下清涼里駅のホームへと滑り込みます。
多くの乗客がホームで我々の電車を待っている姿にますます気が引き締まります。

 

清涼里駅前の風景

 

ここで一息。清涼里の駅前で途中下車します☆

(左上) 地下清涼里駅の出口にはバスターミナルが完成。近場から郊外まで様々なバスが行き交います。

(下2枚) 夜の清涼里駅前は屋台も多く立ちます。左下の赤い料理は「トッポッキ」と呼ばれる韓国のポピュラーなおやつです。コチュジャンで甘辛く炒めた細長く固めの韓国式のお餅は夜食にもピッタリです☆


 

祭基洞駅〜新設洞駅

125

駅名/Station

乗換/Transfer

祭基洞
Jegidong

 

126

駅名/Station

乗換/Transfer

新設洞
Sinseoldong

ソウルメトロ
2号線 聖水支線

龍踏・聖水 方面

 Seoul Metro   LINE 2
Seongsu Line

for Yongdap・Seongsu

 

電車に戻って再び1号線の旅へ。K269列車は進路を西に祭基洞駅(4,5番)、2号線の聖水支線の分岐する新設洞駅(8番)へと入ります。

新設洞駅〜東廟アプ駅

 

新設洞駅を出た電車は次の駅、東廟アプ駅を目指します。左手からは2号線連絡線路と合流します(4番)。ソウルメトロ所属の1号線車両は、2号線聖水支線沿線にある君子車両基地からこの線路を使って入出庫を行います。ちなみに連絡線路は複線。右側の聖水支線とは新設洞駅構内で立体交差しています。

(6〜9番) 東廟アプ駅。スクリーンドアの前を安全に滑り込みます。
 

東廟アプ駅の風景

127

駅名/Station

乗換/Transfer

東廟アプ
Dongmyo

都市鉄道公社 6号線

薬水・梨泰院・鷹岩 方面
安岩・石渓 方面

 SMRT   LINE 6

for Yaksu・ItaewonEungam
Anam・Seokgye

 

東廟アプ駅は2005年暮に開業した駅1号線で一番新しく、また一番最初にスクリーンドアが設置された駅です。

最新の駅らしく、表示装置や各所のデザインも機能的にまとめられています。また、東廟アプ駅開業に際して新設洞〜議政府北部(現在は佳陵)の駅番号が1つづつシフトしました。

(左上) 1号線にも勿論設置された支援装置。ドア開閉状況、ホームのカメラ映像なども表示されています。

東大門駅へ

128

駅名/Station

乗換/Transfer

東大門
Dongdaemun

ソウルメトロ 4号線

忠武路・明洞 方面
倉洞・タンコゲ 方面

 Seoul Metro   LINE 4

for Chungmuro・Myeong-dong
Chang-dong・Danggogae

 

ホームのスクリーンドアと車両のドアが閉まり、支援装置の緑一色の出発指示を待って車掌さんからの発車ブザーが鳴ります。電車はソウルでも有名な市場のある東大門へと向かいます。距離にしてわずか600m程の旅。「韓国の103系(?)」は目一杯加速して多くの乗客の待つホームへ到達します。

東大門駅の風景

 

ここで駅周辺の散策を。東大門と言えば市場と門、あまりにも有名ですので、拙事務所的には再び屋台グルメで腹ごなしです。

(中段・下段) 市場を少し離れ、ファッションビルも建つ東大門スタジアム付近は夜は多くの屋台が並び、庶民グルメを満喫できます。今宵はホルモン料理「コプチャン」をつまみながら一杯。スープ(左下)も炒め(中央下)も絶品。日本人的には生ビールと行きたい味ですが、韓国式に良く冷やした焼酎でグッとやります☆

【注意】
未成年の飲酒は法律で禁止されています
※韓国ではお酒は19歳になってから!


鐘路5街駅〜鐘路3街駅

129

駅名/Station

乗換/Transfer

鐘路5街
Jongno 5(o)-ga

 

 

再び運転室から。東大門駅を電車は次の駅、鐘路5街駅に停車(3番)。ソウル中心を東西に結ぶ大通り、鐘路の地下を快適に走ります。

(8,9番) 1号線最大のターミナル駅、鐘路3街駅に到着します。


鐘路3街駅

130

駅名/Station

乗換/Transfer

鐘路3街
Jongno 3(sam)-ga

ソウルメトロ 3号線

独立門・弘済・紙[木丑] 方面
玉水・狎鴎亭・水西 方面

 Seoul Metro   LINE 3

for Dongnimmun・Hongje・Jichuk
Oksu・Apgujeong・Suseo

 

 

都市鉄道公社 5号線

光化門・女矣島 方面
往十里・江東 方面

 SMRT   LINE 5

for Gwanghwamun・Yeouido
Wangsimni・Gangdong

 

鐘路3街駅はメトロ3号線、都市鉄道公社5号線と連絡するターミナル。朝夕の通勤時間帯はかなりの混雑があります。

(右上) 鐘路と乙支路の間を流れる清渓川。改装されてすっかり綺麗になった水辺は遊歩道があり、春から秋に掛けて、夜風を浴びながら絶好の散歩道になります。


(中段) 鐘路3街駅から鐘閣に掛けては繁華街の真下を走ります。恒例の(?)寄り道グルメは定番の焼き肉で♪日本人的には韓国の焼き肉といえばガイドブックやテレビで見るような牛肉(中段左)ですが、地元庶民的にはデジカルビを始とする豚の焼き肉(中段右)の方がポピュラーのようです。今回は韓国的には禁じ手(?)ビールで楽しみますq(^Q^)ビールで食べれば「マシッソヨ(美味しいという韓国語)」と言うより、「マジでうめぇ〜!」という味です☆

【注意】
未成年の飲酒は法律で禁止されています
※韓国ではお酒は19歳になってから!


鐘閣駅到着

131

駅名/Station

乗換/Transfer

鐘閣
Jonggak

 


鐘路3街を出た電車は続いて鐘閣駅に到着します(7〜9番)。夜の週末の繁華街とあって乗降客が多い区間です。
 

鐘閣の風景

鐘閣駅から外に出ると多くの飲食店がひしめく繁華街。深夜まで賑やかな人通りが続きます。

(右上、右中段) 鐘路のシンボル、鐘路タワーから鐘路の街を見下ろします。最上階の展望バーでステキな夜景を楽しむのも良しですが、拙事務所的には路線バスの俯瞰撮影に終始…^^;;;

鐘路で見つけた冷たいグルメを2つほど
(左下) 韓国のカキ氷「パッピンス」。軒並み日本のものよりは大きいのですが、店によってはご覧のような巨大なものも(@@"
(右下) 夏になればカキ氷も良いけど生ビールと言う人も多いと思います☆韓国で生ビールを飲むなら「ホープ(HOF)」と呼ばれる飲み屋さんに行きます。日本の居酒屋のようなニュアンスではなく「ビール酒場」と言った感じで、メニューはフライドチキンかフルーツ盛が定番です。

【注意】
未成年の飲酒は法律で禁止されています
※韓国ではお酒は19歳になってから!


鐘閣駅発車〜進路を南へ


鐘閣駅を出発した電車は西へ向かう鐘路から南へ向かう太平路へと向きを変えます。ここには半径150mの急カーブがあり、速度制限は30Km/h。運転士さんは慎重に速度を落としてカーブへと入ります。


1号線の難所、旧カーブを行く

 

けたたましいフランジ音を地下にこだまさせて電車はゆっくりとカーブを通過します。
 

市庁駅

132

駅名/Station

乗換/Transfer

市庁
City Hall

ソウルメトロ 2号線

新村・合井・新道林 方面
東大門運動場・聖水・蚕室 方面

 Seoul Metro   LINE 2

for Sinchon・Hapjeong・Sindorim
Dongdaemun Stadium・Seongsu・Jamsil


カーブを通過するとすぐに市庁駅です。1号線と2号線(環状線本線)の接続駅だけあり、常に多くの乗降客で賑わいます。

参照ページ

地下鉄2号線にイソウロウ


市庁駅出発

 

電車は市庁駅を出発。ここで更に深度を増すため34‰の急な勾配を駆け下ります。鐘路〜市庁〜ソウル〜南営の区間は難所が続きます。

(2番) 下り坂の入口の閉塞信号機。電車が暴走しないように常に注意現示で速度制限をします。

(7〜9番) 韓国の鉄道の玄関、ソウル駅に到着。乗客が多く、ホームが曲線なのでかなりの緊張感があります。

地下ソウル駅到着

133

駅名/Station

乗換/Transfer

ソウル駅
Seoul Station

ソウルメトロ 4号線

二村・舎堂 方面
忠武路・東大門 方面

 Seoul Metro   LINE 4

for Ichon・Sadang
Chungmuro・Dongdaemun

 

城北駅から30分弱。電車はソウルホームへと滑り込みます。

地下ソウル駅の風景

 

「ソウル駅」駅こと地下ソウル駅。ここは韓国全土へ行き来する長距離列車のみならず、市内から、郊外から、空港からとバスも多く集まる交通の要衝です。

(下段中央) ソウル駅のホームもいよいよスクリーンドアの設置工事が始まりました。

ソウル駅発車〜京釜電鉄へ

 

電車はソウル駅を発車、33‰の勾配を一気に駆け上がります。坂を登り切ったら1号線区間は終了。再び交直セクションで交流への切替を行い、京釜電鉄線へと入ります。

(5番) 交直セクション手前ですれ違った新塗色の抵抗制御電車。セクションを抜けたてのこの電車は折しも我々の目の前でMCB(メインスイッチのようなもの)を投入。床下からカメラのストロボのようなまばゆい閃光を放ちます。
(6,7番) 我々の列車も直流から交流へと切り替えます。

セクション通過中

 

列車は60Km/hほどの速度で蛇行します。架線から電気が供給されないため、見づらいですが、一番手前のメーター(電源電圧計)のメーターが0を指しています。

死区間終了〜南営駅

 

照明の落ちた車内で右後方にソウル駅が見えると(2番)死区間は終わり、照明が復帰します(4番)。電車はそのまま京釜電鉄線最初の駅、南営駅のホームへと入ります。

南営駅

134

駅名/Station

乗換/Transfer

南営
Namyeong

 

 

韓国鉄道の有楽町とも鶯谷とも言われる南営駅。ホームに居るとKTXや特大型DLを始とする長距離線の列車がひっきりなしに行き交います。

南営〜龍山駅

 

南営駅を出発すると前方に龍山の明かりが見えて来ます。

龍山駅到着

135

駅名/Station

乗換/Transfer

龍山
Yongsan

韓国鉄道公社
龍山〜徳沼電鉄

往十里・清涼里・徳沼 方面

 KORAIL 
UNGANG LINE
(Yongsan-Deokso)

for Wangsimni・Cheongnyangni・Deokso

 

電車は真新しいターミナル、龍山駅に到着します。

龍山駅の風景

 

韓国の秋葉原とも言われる電気商店街を持つ龍山駅。長距離線の一部はここ龍山始発の列車も多く、鉄道的には品川駅のような存在になります。

若者の多い龍山で少し小腹を満たします。
(左下) ファーストフード店の定番、パンの部分が辛い味の付いたご飯になった「キムチバーガー」
(右下) 辛いものばかり食べていると誤解されがちな韓国の人の食事ですが、若い人を中心にホットドックなどの欧米的な軽食で済ませる人も多いです。こうした食事は辛いものに食べ飽き時、よいアクセントとなります☆

龍山駅〜漢江越え

 

龍山駅を出発した電車は漢江の鉄橋に差し掛かります。いつ来ても美しい漢江の夜景。ソウルに居る事を実感させられるひと時です。

鷺梁津駅

136

駅名/Station

乗換/Transfer

鷺梁津
Noryangjin

 

 

漢江鉄橋を渡るとすぐに鷺梁津駅。ここは有名な水産市場があり、朝は新鮮な魚介類が集まり活気付きます。

(7〜9番) 龍山駅からは電鉄線は実質複々線。鷺梁津発車後も多くの電車とすれ違いながら大方駅(9番)を目指します。

大方駅

137

駅名/Station

乗換/Transfer

大方
Daebang

 

 

電車は大方駅に入線します。ホームがカーブしており、注意を促すため、常にかっこうワルツのメロディーが流れています。

大方〜新吉

138

駅名/Station

乗換/Transfer

新吉
Singil

都市鉄道公社 5号線

女矣島・光化門 方面
カチ山・金浦空港・傍花 方面

 SMRT   LINE 5

for Yeouido・Gwanghwamun
Kkachisan・Gimpo Int'l Airport・Banghwa

 

大方駅を出発した電車は5号線との接続駅、新吉を目指します。

(6〜9番) スクリーンドアの整備された新吉駅に進入します。

新吉駅〜永登浦駅

 

新吉駅を出発した電車はKorail長距離線・ソウル南部のターミナル、永登浦駅に到着します。(8〜9番)

永登浦の風景

139

駅名/Station

乗換/Transfer

永登浦
Yeongdeungpo

 

 

永登浦は古くからの繁華街。駅を出ると多くの屋台やネオンが目に入ります。

永登浦では豚肉料理を2種いただきます(^Q^)
(右下) 最近日本でもその名が知られてきた「カムジャタン」。骨付きの豚肉とジャガイモで作る鍋は時間が立つほどにダシが出て味が増してきます☆
(左下) 最近韓国で人気が出てきた豚肉料理「トンカス」。日本の「とんかつ」です。日本よりはお肉が薄めですが、キムチが付く以外は日本と大差ありません。

新道林駅へ

140

駅名/Station

乗換/Transfer

新道林
Sindorim

ソウルメトロ 2号線

合井・新村・市庁 方面
ソウル大入口・舎堂・蚕室 方面

 Seoul Metro   LINE 2

for Hapjeong・Sinchon・City Hall
Seoul Nat'l Univ.・Sadang・Jamsil

 

 

ソウルメトロ
2号線 新亭支線

新亭ネゴリ・カチ山 方面

 Seoul Metro   LINE 2
Sinjeong Line

for Sinjeongnegeori・Kkachisan

 

電車の旅に戻ります。永登浦を出発した電車は、2号線との新道林駅に到着します。

新道林駅〜九老駅

 

多くの乗客を乗せて新道林駅を出発した電車は、京釜線との分岐駅、九老駅へと向かいます。

(4番) 場内信号機の下のハングルは「京仁」。運転士さんも進路を確認・点呼します。
(8,9番) 城北から50分掛けて電車は九老駅に到着。九老駅はスクリーンドア設置の準備中。支援装置のみ先行して稼動中でした。


京仁電鉄線、K269列車、九老駅停車中〜


かくして我々の乗ったK269列車は九老駅に停車。次はいよいよ京仁線を各駅に停車しながら仁川を目指します。 

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